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屋根が瓦って今どき古いのかな・・・?

2017.07.21

日本人に古くから馴染みのある瓦屋根ですが、瓦にも地域特性があるのはご存知でしょうか?最近は一般住宅においても金属屋根や陸屋根の採用が増え、瓦屋根は徐々に減少しつつあります。日本人と共に長い歴史を歩んできた瓦屋根。今回は私たちの住まいを長い間支えてきた瓦屋根について、その特徴と最近の状況をまとめました。

1.瓦と屋根の歩み

瓦は西暦596年にはすでに法興寺(飛鳥寺)が造営に使用されていました。主に神社や仏閣で用いられることが多かった瓦ですが、江戸時代になると今まで別々の部材だった平瓦と丸瓦を一つにまとめた桟瓦が登場しました。この桟瓦の登場により従来よりも施工性が上がったことで、瓦は一般家屋の屋根にも広く普及が進みました。現在でも、ガルバリウム鋼板系、カラーベスト・スレート系と共に個人住宅の新築工事において根強い人気を誇ります。古臭いというイメージを持たれがちな瓦屋根ですが、私たちの住生活と共に歩み、今も昔も変わらず住まいを守ってくれる無くてはならない建材なのです。

2.地域により特色のある瓦

一言に瓦と言っても、全国にはたくさんの瓦が存在します。それは、それぞれの地域の気候や風土、文化によって変化し屋根を通して地域性が表れるほどです。その中でも、現在日本で大きな存在感を持つのが「三州瓦」「淡路瓦」「石州瓦」です。特に三州瓦は国内で流通している瓦の約70%以上と言われ、日本一の出荷量を誇ります。良質な粘土を高い温度で焼成することで優れた耐火性を持ち、冷害にも強いのが特徴です。一方、淡路瓦は「なめ土」と呼ばれる粘土瓦に適した土が特徴で、細かい粒子の美しい仕上がりが魅力です。そして、石州瓦は石見地方で取れる土と雲州地方で取れる釉薬を使い1300度という高温で焼成した柿色の瓦「赤瓦」が特徴です。他にも全国にはその地域ごとに数多く瓦の種類があります。みなさんのお住まいの地域はどんな特色を持つ瓦屋根が多いのか、考えてみるのも面白いですね!

3.瓦屋根のメリットとデメリット

瓦にはスレート屋根や陸屋根と比べてどんなメリットやデメリットがあるのかを比較してみましょう。


【メリット】

1.陶器瓦の場合はメンテナンスが楽

スレート系屋根材と違い、定期的な塗装を必要としません。
瓦自体にダメージを受けない限り、使用することができます。
※セメント瓦の場合は塗装が必要です。

2.ダメージを受けた部分だけ補修が可能
スレート系の屋根材であれば屋根材本体の大きさが瓦より大きいので、
ダメージを受けた部分を含む本体を丸ごと交換することになりますが、
瓦であればダメージを受けた瓦を差し替えれば良いので、細かな補修が可能となります。

3.瓦と屋根の間にできる空気層が断熱効果をもたらす
瓦自体も熱を通しにくい性質なので夏の熱気、冬の寒気が内部に伝わりづらく
1年を通して過ごしやすいと言えます。

4.独特の趣と重厚感がある
日本家屋にはもちろんのこと、瓦の形状によっては洋風の住宅にも調和します。
最近では、カラーバリエーションもたくさんあるので、焼き物ならではの高級感と素材感が住宅を
ワンランク上の外観に仕上げることができます。

【デメリット】

1.重量がある
スレート系の屋根材や金属系の屋根材と比べ、やはり瓦屋根には重量があります。
屋根部分に重量があると地震の時に揺れの重心位置が高くなり、その分遠心力が
大きく働くので建物が受ける揺れは大きくなります。

2.費用が高い
スレート系の屋根材や金属系の屋根材と比べると、施工金額は高くなります。


3.直接的な衝撃に弱い
     台風などで飛んできたモノや固いものなどがあたると割れることがあります。
 
 

4.瓦の形状と種類

《J型》
 伝統的な和瓦と西洋建築のアイディアや工夫を取り入れたデザイン。
 直線で構成される平場の山と谷の流れるような美しさは、今日見られる一番多い タイプの形です。



《F型》 「F形」のFは、FLATの意味のこと。平板状のデザインが特色です。
               F形には鬼瓦など特殊な役物瓦が少ないので、全体の印象がすっきりとした
               モダンな屋根に葺きあがります。



《S型》 「S形」のSは、スパニッシュに由来しています。
                山と谷がテーパ状に接合していることでS形の生み出す凹凸感が地中海沿岸の建築をイメージさせるような
                屋根に葺きあがります。

5.まとめ

阪神大震災以降、耐震性を理由にイメージがダウンしたと思われる瓦屋根ですが、メンテナンスにあまり手がかからないことや、
断熱性などの機能的な利点が近年見直されつつあります。形状やカラーも以前に増して種類が増えたことにより、選択の幅も広がっています。
日本人には馴染みのある伝統的な屋根材ですから、これからも大切に守っていきたいですね。
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